はじめての記憶

たまに考えることがある、
自分が憶えていることで一番古い記憶って何だろう…?

それはもうおぼろげで、
場所がどこなのか、朝なのか昼間なのか夜なのかさえもよく分からない。
ぼんやりと曇った中に、母と思われる人に私は抱かれていて、
たぶん、みかんを小さくくずしたものを口に入れてくれている。
そんなわずかな記憶がある。

そして、今でもはっきり思い出すことができるのは、
羽田からアメリカに向かう飛行機に乗るときの事。
2歳児ながら不安だったのだと思うが、
母に持たされた、フエルト素材のクマの横顔がバッグになったもの。
ディテールまで昨日のことのように憶えている。

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後はアメリカでの生活。
母とスーパーマーケットへ買い物に行ったり、
キンダーでのこと、友人と遊んだりしたこと、
流行っていた歌やテレビ、好きだったお菓子やおもちゃ、
車で出かけた場所のあちこち…。
5歳児にもなればたくさんのことを憶えているものだ。

何より自分でも驚いたのは、
30歳のころ、漂う花の香を嗅いで
「これは懐かしい香りだ…」と感じた。
それは夾竹桃の香。
あまり強い香りではないので、ご存知ない方も多いだろう。

しばらく、なぜ懐かしいのか分からなかったが、
ある日思い出した。
アメリカで住んでいた家の庭に夾竹桃の木があったのだ。

『子どもだから』と馬鹿にしてはいけない。
何十年も憶えていたりするんだから。
三つ子の魂、百まで。というのは嘘じゃないな。
その証拠に私は今でもシリアルやハンバーガーが大好きだもの(笑)

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